建設業においては完成引渡までにたくさんの材料代・外注費・旅費交通費・消耗品費などがかかります。
売上よりも経費の発生が前倒しで起こるため、建設業ではどうしても完成引渡まで赤字になってしまうことがあります。
つまり、近い将来大きな売上が期待できても、その手前で資金が不足してしまうということです。
この場合、金融機関から運転資金の融資を受ける必要がありますが、肝心の試算表が赤字では融資を受けたくても受けられないことがあります。
この問題を対処するのが『建設業会計』です。
建設業会計は完成引渡時に、材料代・外注費等の経費を売上との対応関係で計上する処理になります。
当事務所では、建設業会計を導入する事例が多々ありますが、どの会社も面白いようにポンポンと黒字化していきます。
また、各工事ごとの粗利を把握することができるようになるので、工事ごとに無駄な支出がなかったかなど作業の振り返りが可能になります。
さらには、現場担当者ごとの営業成績を管理することもできるので、昇給・賞与等の判断材料に使うことができます。
建設業会計の導入をおすすめします。
事業をしていると、お金の出入りの管理はとても重要です。
その中でも建設業は特に大きな金額が出入りします。
この事業資金のお金の出入りのやり繰りを資金繰りといいます。
材料仕入や外注費の支払いの工面、工事代金の入金のタイミング。
もしかしたら得意先が入金待ちの工事代金を手形に切り替えてくることもあるでしょう。
会計処理について、毎月締め日を設けると資金繰りの管理はとてもはっきりと見えてきます
例えば2か月後に資金繰りが厳しくなるだろうということを事前に予測できれば、金融機関への運転資金の借入れもとてもスムーズになります。
こうなると資金ショートの不安もなくなってくるでしょう。
何事においても、まずは目標を立てることが重要です。
「今期はこれくらいの売上高が欲しいな。」といった、経営者の目標です。
管理会計では目標のことを予算といいます。
予算を立てることで、実績との比較を行うことができるようになります。
この比較がとても大切なのです。
なぜ、予算と違った数字になったのか。
どのようなところが良かったのか。もしくは悪かったのか。
この原因を考えていくことで経営は効率化していきます。
建設業会計に予算管理を加えることで、建設業の経営はより強固なものとなっていきます。
建設業会計って聴きなれない言葉ですよね。
ちょっと難しそうな感じがしますね。
でも、だいじょうぶです。
会計ソフトを使用します。
建設業に特化した会計ソフトがあります。
慣れてしまえば、簡単に入力できてしまいます。
「建設業会計ってこんなに簡単だったんだ。」を実感してください。
現場ごとのもうけが、本当によくわかるようになります。